不妊症のお悩みおまかせください!新海薬局の漢方子宝相談

★山梨県甲府市の漢方薬局★漢方ご相談実績の多い新海薬局★

*

「秋の七草」の昔と今

   

            

「漢方ファンのページ」より
 

「秋の七草」は、昔も今も同じだと思いますか?

 「もちろん同じさ、第一、同じでなければ秋の七草なんて草の数が決まってないさ」
 
 と思うのは間違い。
 

例えば、昭初期の文人・俳人の書いたものを見ると、秋の七草として
「こすもす」、「菊」、「はげいとう」、「あかのまんま」(いぬたで)、「おしろいばな」、「しゅうかいどう」、「彼岸花」
をあげていますが、万葉集のなかで、山上憶良(やまのうえのおくら)は次のように詠んでいます。

  「秋の野に咲きたる花を及び折りかきかぞふれば七種の花」
  
  「萩の花、尾花、葛花(くずばな)、なでしこの花、おみなえし、かた藤袴(ふじばかま)、あさがおのの花」

というわけで、昔と今ではだいぶ変動があるようです。
 

 ついでに書くと、清少納言の「枕草子」のなかには、秋の花として、
なでしこ、ききょう、かるかや、りんどう、きく、かまつか(つゆくさのことらしい)、雁(がん)の来る花が挙げられていますが、

江戸末期の有名な狂歌師=蜀山人(しょくさんじん)太田南畝は「一話一言」の中で、
ねりのはな、ひあふぎ、りんどう、こじか、おしろいばな、ゆうがお(ひょうたん)、たまづさ(からすうり)
の七種を、新「秋の七草」として挙げています。

 したがって、秋の七草にも、自然の情景の変化や世相人情の変換につれて、いわば流行があるのでしょう。

 また流行―という言葉が悪ければ“好みの変化”があってもよいと思います。

 なぜなら、たとえば「枕草子」や「源氏物語」にあらわれる「菊」ひとつに例をとってみても、万葉集の成立した頃(770年)には、まだ「菊」は中国から渡来していなかった(春山幸夫氏らの説)のだから、万葉歌人らが秋の七草に選ぼうにも、選びようがなかった。という一事でも、それはわかるというものです。

 それにある程度美は主観的なものですしね。

ある人、またはある時代の人にとっては、ある花が美しいと見えても他の人、或いは他の時代の人には「そんな花よりこちらの花の方がもっと美しい」と見えるかもしれません。

 したがって、秋の七草も時代により変動があるのでしょう。

 春の七草と違って食べられないものが多いですが、両方漢方の生薬になるものはありますね。

前へ 
 次へ

 - 漢方ファンのページ