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植物生薬(馬歯けん:ばしけん=スベリヒユ)

      2015/08/14

            

「漢方ファンのページ」より

 日本各地にも広く生息する馬歯莧は、食用としても活用されています

精熱解毒や止血作用の他、涼血腫作用があるため、赤痢や大腸炎、細菌性の下痢。湿疹やアトピーなどの皮膚炎、泌尿器系の炎症などに用いられます。

 
中国では「マーツシェン」と呼ばれている馬歯莧は、スベリヒユ科の1年生の小草本で、世界の温帯から熱帯に広く分布し、田畑や道端、庭などの日当たりのよい場所に自生しています。
生薬として使用されるのは全草で、夏から秋にかけて採取します。

 前記のとおり日本にも自生していて、古くから薬用だけでなく、食用としても使われ、平安時代の『和名抄』にもウマヒユの名で記載されています。
 日本では、一般にはスベリヒユの名で呼ばれています。

 日本名のスベリヒユの名前の由来は、茹でて食べるときに粘りがあってなめらかな触感があるから、または葉がなめらかだからともいわれています。

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日本では、民間療法として古くから全草を虫さされや毒蛇の解毒に外用薬として使用する他、煎じて利尿薬としても使ってきました。 

 また、馬歯莧は、青い葉、赤みを帯びた茎、黄色い花、白い根、黒い種を持つことから、中医学の基礎となる五行説の五色(青、赤、黄、白、黒)になぞらえて、五行草とも呼ばれています。 
オリエンタルハーブティとして親しまれている「五行草茶」は、馬歯莧のエキスを粉末状にしたものです。

 中国では、よく水洗いした全草を乾燥させたものを炒め物などにして料理にも使われています。体を冷やす性質をもつ寒性の植物なので、熱い夏に食べられます。ただし、胃腸の弱い人には取り過ぎには要注意です。
 

【薬効】
 馬歯莧には、さまざまな薬効がありますが、中でも知られているのが、赤痢菌や大腸菌、チフス菌などの細菌性の感染症や炎症によって生じた熱を冷まして、毒素を取り除く精熱解毒作用です。赤痢や大腸炎などによる下痢などの症状には、「黄連解毒湯:おうれんげどくとう」と併用して処方されます。 

 また、馬歯莧は、抗生物質と同じように、抗菌・解毒作用があるため、膀胱炎や腎盂炎などの泌尿器系の炎症をはじめ、余分な熱と水分が体にこもる「湿熱」が原因の肺炎や気管支炎などにも用いられています。 
 また、湿疹やアトピーなどの湿熱による皮膚病や、できものには、内用・外用の両方で使用されます。虫さされや毒蛇には、湿布薬として使われます。

【特性】
 馬歯莧:スベリヒユの一年草。生薬には全草を使用する。

  処方用名:馬歯莧

  性:寒

  味:酸

  帰経(きけいとは生薬がどの部位(臓腑経絡:ぞうふけいらく)にさようするかを示すもの):大腸、肝

  効能:精熱解毒、涼血止め血

【由来】

  中国の明葉にはこの馬歯莧にまつわる民話が伝えられています。

 昔、三人の息子がいるおばあさんがいました。長男と次男はすでに結婚しており、三男はまだ年端もいかないため未婚でしたが、将来嫁にするためにお金で買った娘がいました。
 娘は14歳になったばかりで、残り物を食べ、人の嫌がる仕事を一人でこなしていましたが、姑は娘に畑にある掘立小屋に放置しました。

 むごい仕打ちに死のうとした時、次男の嫁がお粥を持って現れ、「毎日私が食べ物を運ぶから」と、自殺を止めました。

 しかし、翌日もその翌日も兄嫁は現れません。娘は仕方なく、あぜ道の野草を食べて飢えをしのぎました。数日すると、不思議なことに下痢も止まり、体力も付いてきたので、家の様子を見にゆくことにしました。

 すると、許嫁の三男が喪服で出てきました。事情を聞くと姑と長男夫婦は赤痢で亡くなり、次男の嫁も赤痢で寝込んでいるということでした。

 その時、娘は自分が野草を食べてから下痢が止まったことに気が付き、娘は急いで畑に戻ると野草をたくさん摘んできて、それを煮て兄嫁に食べさせました。その野草は、馬の歯のような形をしていたため『馬歯莧』と呼ばれるようになったということです。

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