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漢方講座2:呼吸器系の病気(風邪1)

   

            

「漢方ファンのページ」より

私はよく風邪をひきますが、大体漢方薬を3日位飲むと治ります。
西洋薬を飲むより早く治るし、治った後、体の調子が良いです。

そこで、中医学での風邪の治し方を書いていきたいと思います。

 漢方では、風邪と言えば『葛根湯(かっこんとう)』がよく知られています。しかし、現代の漢方薬局では葛根湯はあまり使われません。

 私も風邪をひいたとき、以前は葛根湯を飲まされたことがありますが、正直あまり効いたためしがありませんでした。それは葛根湯が効かないというのではなく、自分のその時の風邪の症状と自分の体質に合わなかったからだと思います。

 葛根湯は、今から約2000年前に著された医書『傷寒論:しょうかんろん』の処方です。
 現代の中国で風邪のとき葛根湯があまり使われない理由は、『傷寒論』が軽視されているわけではもちろんありません。
 『傷寒論』よりもさらに古い時代の医書『黄帝内経:こうていだいけい』の理論をもとに、各時代の医療的な成果を取り込みながら、今日に至っているのです。

  『傷寒論』の頃は、気候も寒く、栄養状態も今より格段に悪かった時代です。そのため当時は、冷えから来る寒性の病気が主流で、『傷寒論』の処方には体を温めて治療するものが多いのです。葛根湯もそうです。 

 ところが明、清の時代以降、都市への人口の流入、さらに地球の温暖化傾向が進んだことから、ウイルスなどによってもたらされる熱性の病気が急増してきました。
 それに対するため、温病学(うんびょうがく)という新しい医療体系が生まれました。
 比較的抗ウイルス力の強い金銀花(きんぎんか)連翹(れんぎょう)などの生薬が見いだされ、銀翹散(ぎんぎょうさん)が温性の基本薬として開発されました。

 当時、日本は鎖国政策をとっていた時代です。温病学が入っていれば、日本の漢方事情はまた変わっていたかもしれませんね。

 中国で風邪薬と言えば、この銀翹散系統の天津感冒片(てんしんかんぼうへん)が最も一般的な存在で、日本にも輸入されています。

 ゾクゾクと寒気の強い風邪(傷寒)には葛根湯、のどが赤くはれて、熱っぽい風邪(温病)には天津感冒片を使い分けてみてはどうでしょうか?
 風邪の初期対策が一層充実するはずです。

 ★風邪の2つのタイプ

①青い風邪(風寒証)

症状:
・ゾクゾクと寒気がする
・発熱
・水のような鼻水や痰がでる
・頭痛がする
・筋肉や関節が痛む

適当な漢方薬:上記のような症状の場合は温めながら発散解熱する『葛根湯』が適します。

②赤い風邪(風熱証)

症状:
・発熱・少々の悪寒
・のどが赤くはれて痛む
・粘った痰や鼻汁が出る
・尿の色が濃い

適当な漢方薬:上記のような症状の場合は、冷やしながら発散解熱する『天津感冒片』が適します。

 次回は夏風邪についてお話します。

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